個展・展示会を開催するレンタルギャラリー選びは重要!
インスタグラムやYouTubeなどが盛んな現代、写真や動画と同じように絵画やイラストなどの美術作品を個人でも発信できる機会が増えました。
そしてそれに比例してクリエイターが増えており、個展などをレンタルギャラリー(貸し画廊)で開催する人が非常に増えています。
個展は開催することに意味があるとも言われますが、ただ開催すればいいというわけではありませんよね。
できるだけいろいろな人に自分の作品をみてもらいたいですし、あわよくば新しいファンや作品を買ってくれる人が現れて欲しいはずです。
もし開催するだけであれば気にする必要はないですが、しっかりと目的を見据えて個展を開催するのであれば、来客面で開催場所は非常に重要なポイントです。
そこで今回は個展のためのレンタルギャラリーを選ぶ際のポイントを解説しつつ、港区でおすすめのレンタルギャラリーを紹介します。
個展のためのレンタルギャラリー(貸し画廊)を選ぶ際の3つのポイント
レンタルギャラリーの選ぶポイントは3つあります。
- アクセス
- 広さ
- 料金システム
レンタルギャラリーを選ぶポイント1:立地・アクセス
まず個展を開催する目的に合わせてレンタルギャラリーの立地・アクセスの良さを考えていきます。
できるだけ多くの人に来てもらうためには、駅・バス停にはできる限り近く、ランドマークから近い場所を選ぶのがおすすめです。
また、作品等の搬入ルートも配慮しておく必要があります。
特に車での運搬が必要な場合、近くに駐車場はあるのか、車が目の前まで入れるのか、など搬入する際の確認を怠らないようにしましょう。
アクセスのいいレンタルギャラリーは比較的料金も高い傾向にあるので、予算によっては、駅やバス停から遠くアクセスのあまりよくない場所を選ばざるを得ないケースもあります。
その場合、初めての人でも簡単に来れるように最寄駅からギャラリーまでの分かりやすいルート案内のマップやタイムラプスなどをSNSで発信することをおすすめします。
レンタルギャラリーを選ぶポイント2:広さ
上記では立地・アクセスといういわば外見について解説しました。
しかしもちろん絵画の個展、展示会ですから、作品と展示空間の兼ね合いも非常に重要です。
具体的には「床面積」「天井高・壁面の広さ」が重要です。
床面積
まずレンタルギャラリーの床面積をみてみましょう。
最もわかりやすくギャラリーの広さを表す部分です。
展示作品の数や大きさに応じた適切な広さ(余白)がないと窮屈な印象になってしまいます。
天井高・壁面の広さ
さらに広さとともに、確認しておきたいのが天井高です。
床面積=広さと捉えられがちですが、同じ床面積でも天井の高さが変われば空間の広さの印象は大きく変わります。
また壁面の面積によっても空間の印象は大きく変わります。
なにより絵画を展示できる数が変わってきますし、レイアウトの選択肢も広がります。
床面積だけでなく、天井高・壁面の広さも重視しましょう。
以上のように、絵画作品の魅力をどこまで表現できるかは展示空間・設備に大きく左右されるので、まずはこの展示空間のポイントから優先して考えるのもいいかもしれません。
レンタルギャラリーを選ぶポイント3:料金システム
そして最後に最も重要なのが、相場とレンタルギャラリーの料金システムです。
レンタルギャラリーでは以下の3つの費用がかかる場合があります。
- 基本料金
- 作品販売手数料
- 時間延長費用
まずはもちろん、基本レンタル料金です。
単純に展示品の販売などは行う予定がなければ基本はこの料金を比較すれば問題ありません。
一方で個展の際に作品の販売も考えている場合は作品販売時の手数料がかかるギャラリーもあるので、確認しておきましょう。
それに加えて時間貸の場合はしっかりと時間延長時の料金体系も確認しておく必要があります。
個展などは、お客さんがいる場合は多少時間を延長して開けておく場合も少なくありません。
その場合を想定して事前に確認しておくことをお勧めします。
また以上のポイントに加えて支払期日やキャンセル期限など、費用に関わる部分は必ず確認しておきましょう。
個展・展示会を行う場合は、ここまでのポイントを踏まえてレンタルギャラリーを選びましょう。
港区のレンタルギャラリーの特徴
ここからは港区のレンタルギャラリーに関して解説します。
港区はどんな街?
港区は千代田区、中央区とともに都心3区と言われています。
東に江東区、北側に中央区、千代田区、新宿区があります。また西側は渋谷区、南隣に品川区があります。
多くの大企業が本社を構えているため、オフィス街というイメージが強く、各国大使館などのエリアもあり、どこか高級で厳格なイメージを持つ人が多いです。
人口は2018年4月1日現在で約25万人ほどです。
住宅街の顔ももっており、「高級住宅街」という印象を持たれている港区ですが、日本国内の自治体別世帯年収ランキング1位になるなど、名実ともに富裕層が集まる街として知られています。
そのため美術作品などを購入する世帯の割合も高いといわれています。
さらに東京タワーや六本木ヒルズなど、東京を代表する観光スポットが集まっているため、観光客も多く、アクセス面でも非常に充実しています。
様々な路線が通っており、最近では山手線で新しい駅(高輪ゲートウェイ駅)が開設されるなど、さらにアクセスが良くなっています。
以上を踏まえると、港区で個展・展示会を開くと以下のようなメリットがあると考えられます。
- 港区で個展を開くことで質の良さを感じさせる
- 来場者の質が高い
- 作品の販売に適している
まず港区での開催は高級住宅街のイメージも強いので、個展・展示会の質の良さを感じさせることもできます。
街のイメージが「高級」なため、そのイメージを活用する事で
また来場者の質が高いことが予想されるため、うまく集客することができれば作品販売にもつながりやすいです。
では具体的に港区のギャラリーにはどんな特徴があるかみていきましょう。
港区のレンタルギャラリーの特徴
港区の相場は、レンタル期間にもよりますが5~20万円前後の料金設定が最も多いようです。
また規模が大きいところでは一週間で200万などのギャラリーもあるので、全国的にみてもレンタル料金は比較的高い印象です。
港区でおすすめのレンタルギャラリー一覧
The Micro Museum 青山(ザマイクロミュージアムアオヤマ)
特徴
外苑前駅から徒歩2分にあるギャラリー空間です。
ガラス張りのため外光が綺麗に入り、気持ちいいスペースになっています。
営業時間は基本火曜日〜日曜日の9:00〜13:00、17:00〜21:00です。
月曜日は定休日です。
少し狭い作りになっているので作品数は多く展示はできませんが、販売手数料もなく、壁の釘打ちなども可能な良心的なギャラリーです。
壁面全長:6.8m
天井高:2.7m
床面積:11.7m2
料金
6日間プラン 60,000円
12日間プラン 120,000円
18日間プラン 180,000円
24日間プラン 240,000円
webサイト
https://www.the-micro-museum.art/
シス・クルール
特徴
日比谷線・都営大江戸線『六本木』駅から徒歩5分という好立地で、和の心・和の美を発信していくことをテーマにした、ミニ・ギャラリーです。
同じ敷地内に抹茶カフェ【茶彩 絲】もあり、寛げる空間になっています。
学生の方の利用は貸出無料で借りれる場合もあるので、一度問い合わせてみましょう。
営業時間は平日11:00〜19:00、定休日は土・日・祝日です。
ミニギャラリーではありますが、広さは十分あります。
壁面全長:49m
天井高:27m
床面積:33.14m2
料金
1時間 1,800円
1日 13,000円
5日間 50,000円
webサイト
http://rokusaikyo.jp/index.html
Gallery MOSTO(ギャラリー モスト)
特徴
外苑前駅から徒歩6分ほど、表参道駅から徒歩9分の好立地なレンタルギャラリーです。
道に面した部分が全て大きな窓になっているため、ひと目でギャラリーとわかりやすく、気軽に入りやすくなっています。
営業時間は火曜〜日曜日の11:00〜19:00で、定休日 は毎週月曜日です。
こちらは広さが適度にあり、中が白を基調にしているため、まず間違いなく誰もが気に入るでしょう。
壁面全長:14.30m
天井高:2.55m
床面積:22m2
料金
平日(火、水、木) 20,000円/日
週末(金、土、日) 23,000円/日
(1日だけの利用も可能です)
webサイト
LIAISON GALLERY(リエゾン ギャラリー)
特徴
六本木駅から徒歩5分の好立地にあるギャラリーです。
西麻布という都会にありながら、緑が窓いっぱいに広がる造りをしており、都会の中でも非常に落ち着ける空間です。
さらに周囲にはデザイン関係の会社も数多くあるため、デザインやアートに興味を持つ人々が集まっており、客層にも期待できるギャラリーになっています。
営業時間は11:00〜19:00で、定休日は日曜・祝祭日です。
料金
1週間のレンタル期間で96,000円〜と言われていますが、公式HPでは掲載がないので、詳細はお問い合わせください。
webサイト
palette gallery(パレットギャラリー)
特徴
麻布十番駅から徒歩3分の好立地にあるギャラリーです。
作品の展示や展示販売、イベント、セミナーなど多岐にわたって活用できるギャラリーで、基本的には、週貸し基本単位・6日間(水曜日~月曜日)あるいは日貸し基本単位・3日間以上でのレンタルになります。
ただしスケジュールによっては1日単位でのご利用頂ける場合もある良心的なギャラリーです。
営業時間は午前11時~午後7時(搬入出時間含む)ですが、延長は、午前10時~11時、午後7時~8時まで可能です。(ただし延長料金 1,000円(税別)/時間が必要)
定休日は火曜日です。
料金
個人と法人で利用料金が変わります。
個人の場合
週貸し単位[6日間]:150,000円(税別)
日貸し単位[平日]:3万円(税別)
日貸し単位[土日祝日]:4万円(税別)
法人の場合
週貸し単位[6日間]:200,000円(税別)
日貸し単位[平日]:4万円(税別)
日貸し単位[土日祝日]:5.5万円(税別)