レンタルギャラリーや貸し画廊とはどんな所?

貸し画廊とは

一般的に画廊として利用される貸し画廊というのはどういったもののことなのでしょう。

レンタルできる画廊向けの貸しスペースのこと

貸し画廊というのは展示スペースを作家に貸して展覧会を開催することのできる画廊のことです。作家が企画を行い、一定期間スペースを借りることによって個展やグループ展といった催しを開くことができます。画廊となっていますが、条件が合えばイラストや絵画だけでなく、写真や彫刻などの作品を展示することが可能なところもあります。

個人でも法人でも利用可能

貸し画廊を借りるには個人でも法人でも問題ありません。そのため個人で絵画やイラストを楽しんでいる人が自分の作品を展示するために借りることも可能ですし、絵画やイラストを扱う法人が自社で取り扱っている作品を展示するために利用することもできます。

期間を指定して借りる

せっかく画廊を借りて展示をするなら一定期間作品の展示をしたいものです。貸し画廊によって借りることのできる期間は様々で、最短で1日や時間で借りることができるところもあります。

有料の所もあれば無料の所もある

スペースを借りるにあたってかかる費用も様々です。多くの画廊はスペースを貸すことで収益を出しているため有料です。しかし中には無料でスペースを借りることができる画廊もあります。

貸し画廊を選ぶポイント

世の中には全国的に貸し画廊があり、それぞれに様々な特徴があります。貸し画廊を選ぶ際にはどういったところに気を付ける必要があるのでしょうか。

自分の作品と画廊の雰囲気があっている場所を選ぶ

貸し画廊によって雰囲気は様々です。内装のレイアウトもオリジナリティのあるところもあります。せっかく展示するなら自分の作品と画廊の雰囲気が合うところを選びましょう。テイストが合うと作品がより一層素敵に映えます。

都合に合わせて使いやすいギャラリーが便利

貸し画廊によって借りることのできる期間の条件は様々です。中には長期での契約しか受けていないというところもあります。自分のスケジュールに合わせて借りることができないと、作品の制作や期間中の対応に追われてしまい無理が生じてしまいます。

人気のギャラリーだと1年以上待たなければならないこともあります。そこで作品の準備期間と展示ができる時期、予約できる日数など様々な点で自分の都合に合うギャラリーを探すことが大切です。無理なく借りることができるよう、画廊探しの前に自分の都合を確認し、条件に合うところを探しましょう。

予算を決めて無理せず借りられる所がベスト

予算も画廊によって幅があります。どれだけ素敵な画廊でも利用料が高額になってしまうと負担がかかります。やはり立地や設備など条件の良いところは高額な傾向があり、見れば見るほど素敵で借りたいという気持ちが出てきてしまいがちです。
そこで貸し画廊を探す前にあらかじめ予算を決めたうえで探し始めるようにしましょう。借りたい場所の相場を確認し、予算の範囲内で無理なく借りれるところに絞ってから画廊探しをするとスムーズで効率的に探せます。

貸し画廊を借りる際のポイントや注意点

貸し画廊を借りるにあたって気を付けるべきポイントがあるので先に頭に入れた上で探すようにしましょう。

レンタル期間や費用は画廊によって違う

貸し画廊は運営するにあたって各自でシステムを決めることができます。そのためレンタル期間も費用の仕組みも様々です。そこで、どのようなシステムになっているのか確認するようにしましょう。
中には一日や一週間のレンタルだと高額なところもまとまった期間レンタルすることによって大幅にリーズナブルになることもあります。初めからレンタル期間をガチガチに縛って決めるより、ある程度幅を持たせておいたほうが条件に合う画廊が見つけやすくなります。

在廊必須な画廊もある

画廊で展示をしている間、在廊が必要な画廊もあります。展示している間に会場で作品の説明をしたり、挨拶をしたりするために滞在することもありますが、期間中ずっと滞在することが難しいこともあります。特に、他の仕事との兼ね合いで展示の間も製作しなければならない場合は在廊できる期間が限られ、誰か雇って在廊してもらわなければならなくなります。
在廊の必要性は画廊によって様々です。必須とされている所もあれば、「可能な限り」や「初日と最終日」など指定されていることもあります。ただ、できればトラブル防止のためにも展示中は誰か在廊しておきたいものです。中には画廊の人が在廊して見学者対応してくれるところもあります。ずっと在廊することが難しい場合には代わりに在廊してもらえるところを探すのも有効です。

書店やカフェでできることも

画廊というのはすべてのところが画廊のみのスペースで運営しているわけではありません。中には書店やカフェの一角を利用して展示をしているところもあります。このようなところであれば展示と合わせて本を楽しんだりお茶を楽しんだりすることもできます。

もちろん、普段書店やカフェとして利用されているのでレイアウトや展示スペースの部分では融通が利かないところはあります。しかし、書店やカフェを利用する人たちが合わせて画廊の展示を見てくれることもあります。相乗効果で見学者を増やせること、一般的な画廊に比べてリーズナブルに借りることができることなどメリットもあります。

アクセスも事前に確認を

画廊は全国各地、様々な場所にあります。落ち着いて作品が見られるよう、比較的静かな場所にあることが多いです。静かな場所に設置をしようとするとどうしても郊外になることもあります。
そこで立地は事前に確認し、できればアクセスしやすい場所を選ぶことが大切です。少し郊外にあったとしてもバスが利用できればアクセスの悪さをカバーすることができます。アクセスが悪いところだと天気の悪い日に訪れる人の数が格段に減ってしまうこともあるので、できるだけ徒歩時間を短縮できたり、乗り継ぎが少なく利用できたりするところのほうが良いでしょう。

周辺環境も要チェック

画廊の近くがどのような環境であるかも事前に確認しておくことが必要です。例えば郊外で落ち着いた場所でも学校が近いと平日の日中はにぎやかになることもありますし、近くに人気のあるお店があれば合わせて立ち寄ってもらえることもあります。
このように周辺にあるものによって展示期間中の環境や集客も大きく変わってくることがあるのです。周辺環境については、地図の情報や画廊のホームページだけでは拾えない情報も多くあります。そこで可能であれば平日と土日のどちらも一度画廊の近くを散策してどのような状況か確認しておくと安心です。

料金が低価格な場合は理由を調べる

画廊のレンタル価格はとても幅があります。低価格で利用できるのはとても助かる反面、やはり少し不安になるものです。事前に低価格の理由を確認しておきましょう。
中にはレンタルする料金の中に什器の料金が含まれていなかったり、1週間のみ割安設定されていたりと条件付きで低価格になっていることもあります。自分の借りたいと思う形で借りようとすると思っていたよりも高額になることもあるので注意が必要です。

個人で借りやすいレンタルギャラリーの特徴

個人でも比較的借りやすいレンタルギャラリーにはどのような特徴があるのでしょう。知っておくと条件に合うところが見つけやすいです。

スペースが小規模

あまり作品数が多くない場合には小規模のところを借りるのがおすすめです。規模が小さいことで作品数が少なくても寂しい印象になりません。またスペースの規模が小さいことでレンタル料も抑えられたり、条件の良いところで借りられたりすることもあります。

個人画廊を積極的に行っている

レンタルギャラリーの中には個人向けに積極的に貸しているところが多いです。どうしても広くてスケールの大きい画廊になると料金も高額になってしまい、借りるのに負担がかかるためグループでの利用や法人の利用向けの施設になってしまうことも多いです。
その点レンタルギャラリーは個人画廊を積極的に行っています。そのため個人でも借りやすい仕組みになっているところが多くあり、個人での展示に適した会場が見つけやすいです。

在廊せずとも大丈夫な所が使いやすい

個人での利用をイメージしているため、在廊をしなくてもよいところが多いです。在廊しない間はレンタルギャラリーの人が滞在してくれるところがほとんどなので、作品もきちんと管理してもらえますし、見学者に対しての対応もしてもらえるので安心です。もちろんすべてのレンタルギャラリーに在廊してくれているわけではないので、在廊については確認しましょう。

最低限のレンタル期間が短いところが借りやすい

レンタルギャラリーを借りるにあたってはどのくらいの期間借りるかが問題になってきます。個人での個展の場合にはあまり長期間での開催はされません。レンタルギャラリーは最低限のレンタル期間が短めに設定されているところが多いので借りやすいです。

貸し画廊とはどんな所か把握して借りよう

貸し画廊はスペースによって様々な特徴があります。自分の作品に合った内装の場所や、アクセスの良い場所、様々な条件から理想の場所を借りることが大切です。どのような場所を借りて、どんな作品を並べたいかを考えていくと理想の展示ができる画廊を見つけて借りることができますよ。